睡眠のメリット、役割について

ヒトは人生の約3分の1の時間を「睡眠」に費やしています。寝ている間には身体や脳を休息させて修復、再生させています。つまり、健康な体を維持するのに十分な睡眠をとる必要があります。しかしながら、日本人は世界と比べて睡眠時間が短く、「睡眠不足の国」と言われています。こうした睡眠不足の原因には日本人の「睡眠」に関する知識の少なさが原因ではないでしょうか?

ですので今回は睡眠のメリット、役割について紹介します。

 寝ているの男性のイラスト(睡眠)

 

成長に大切な成長ホルモンが出る

 

 

「寝る子はよく育つ」と言いますがそのように言われてる理由に成長ホルモンが関係しています。成長ホルモンは睡眠時に特に分泌されるホルモンで、成長期に背を伸ばしたり、骨や筋肉を丈夫にしたりします。また細胞を修復して若さを保つことから「若返りのホルモン」とも言われています。

 

免疫力がアップする

 

免疫はホルモンと深い関係があり、睡眠とも深い関係があります。質の良い睡眠が取れていないとホルモンバランスが崩れます。

睡眠時には成長ホルモンやメラトニンといったホルモンが分泌されるため免疫力アップがアップします。

また睡眠不足はストレス反応を引き起こし、コルチゾールの分泌を促進します。コルチゾールは免疫抑制作用があり免疫力を低下させます。

 

疲労回復がある

 

疲労回復のために睡眠は必要です。なぜなら睡眠によって心身ともに完全な休養状態に入るからです。脈拍や呼吸はゆっくりとなり、血管はゆるんで血圧は下がり、筋肉は緊張から解放されます。エネルギーは最低限しか使われず、体温も低くなります。この完全な休養状態によって疲労は完全に回復します。

また睡眠中には脳の老廃物を排出してくれます。

 

記憶の定着

 

人は寝ているレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。このレム睡眠中は脳は海馬に記憶を定着させており、浅いノンレム睡眠のときは記憶を結合する働きがあるといわれています。

ノンレム睡眠は記憶を「定着」させる。なので寝る前30分は暗記、記憶する教科がオススメです。たとえば英単語や歴史の年表など暗記が重要な教科や分野は、一気に勉強して寝てしまうのが効率的です。

 勉強のイラスト「テスト勉強・男の子」

最後に

 

睡眠はヒトが人生で1番行なっている行動です。しかしながら、その仕組みについて理解していない方が多く、睡眠時間が短くなってしまっているでしょう。この機会に自分自身の「睡眠」について考えてみてはいかがでしょうか?