まだエナジードリンクなんて飲んでるの?薬学生がおすすめする集中力を高める方法
エナジードリンクとはカフェインや糖分、アルギニンなどが含まれている炭酸飲料(清涼飲料水)です。
私の周りでは徹夜で勉強する際によく飲まれている方がいますし、疲れた時にもう一踏ん張りしたい時に飲むイメージがあると思います。
しかしながら私はエナジードリンクを飲むよりも軽い運動をすることをお勧めします。
なぜならお金をかけずに、体を動かすことでアドレナリンが分泌され、脳を覚醒させ集中力を上げることが出来るのです。
ここでエナジードリンクについて考えてもらうためにエナジードリンクには主にどのような成分が入っていてどのような効き目があるのかまとめてみました。
目次
カフェイン
カフェインの主な作用
- 眠気を抑制する覚醒作用
- 疲労感を減少・抑制する興奮作用
- 身体の血流を促す血管拡張作用
- 老廃物の排出を促す利尿作用
などである。
摂取基準
いい作用ばかりだからと言ってたくさん摂取することは良くない。
カフェインを多量に摂取すると体内で代謝できず中毒症状や急性症状が起こるからである。成人男性の場合1日にカフェイン量を400㎎以下に抑えると害がないと言われている。
カフェインによる中毒症状は次のようなものです。
- 吐き気・嘔吐
- 手足のしびれ
- 動機
- 悪寒
- 意識消失
- 心肺停止
死亡するケースは稀でありますが救急搬送して処置しなければ非常に危険な状態に陥りやすいので十分注意が必要です。
適正なカフェイン量
集中を上げるにはカフェイン100‐200㎎
パフォーマンスを上げるには体重1㎏あたり3-6mg必要で
体重50㎏の人なら最低150㎎必要です。
エナジードリンクの中にはこれだけの量が含まれていないものもあります。
アルギニン
アルギニンとはアミノ酸の1つです。
体内で合成されるため非必須アミノ酸に分類されます。
アルギニンの主な作用
- 成長ホルモンの分泌を促して筋肉増強に作用
- 免疫機能の向上
- 血流改善
- 生殖機能の改善
などがあります。
エナジードリンクから摂取したアルギニンに意味はあるのか?
アルギニン自体は人体にいい影響をもたらし本来の効果をもたらしますが、それは、あくまで体内で作られたものに関しての話で、同じ成分のせアルギニンをエナジードリンクを通じて摂取したからと言ってすぐに効果を発揮するわけではないのです。
糖分
糖分は体に悪いと思う方もいるかと思いますが、実は疲れた体には糖分がぴったりなのです。なぜなら脳のエネルギー源はグルコース(糖質)だと言われているからです。
しかしながら糖分の摂取により眠くなることもあります。
これは食後に眠気が来るのと同じように急激な糖質の過剰摂取により一時的な高血糖状態になりインスリンというホルモンが大量に分泌される。それによりインスリンが効きすぎて血糖値が急低下し、一時的な糖質が不足が発生し、頭がぼーっとしたり、眠気が起こります。
エネルギーとして必要なものではあるので一気飲みなどはせずにゆっくり飲めば眠くはなりにくいであろう。
最後に
ここまで読んでいただいた方はお金をかけてエナジードリンクを買いパフォーマンスを上げようとするのはばかばかしく思えるのではないでしょうか?実際飲んだ時に頭が冴えるのは糖分のおかげであり、そのせいでパフォーマンスも下がっているのです。またエナジードリンクを飲んでもパフォーマンスに影響しないという研究結果もあります。
皆さんも集中したい時、もうひと踏ん張りしたい時、軽い運動をしてみてはいかがですか?