ニキビができる仕組み

おでこや頬、口周りといった部分にできるニキビ。中学生頃からでき始めてほとんどの方が経験するでしょう。またニキビができると見た目が気になって悩んでしまう方も多いですよね。こんな身近なニキビですがそもそもどんな仕組みでできるのでしょうか。

 

 

といった疑問を解き明かしていきます。

 

ニキビができる仕組みは?

 

 

私たちの体にある毛穴の奥には皮脂腺というものがあります。皮脂腺は皮脂を分泌する器官で毛穴から皮脂を分泌することで毛や肌のうるおいを保っています。しかし過剰に分泌された皮脂や古くなった角質などで毛穴が詰まってしまうと毛穴から出ていくはずの皮脂が出ていかず中でどんどん溜まってしまいます。すると皮脂を栄養とするアクネ菌や細菌などの温床となり過剰に繁殖することで炎症のもとになる成分を作ります。なおニキビは赤、白、黒色と様々な種類があります。

白ニキビは初期の皮脂がたまり毛穴に詰まってしまった状態でポツンと白い盛り上がりがあります。この時毛穴に詰まった皮脂などが、毛穴が開いて表面に出て空気に触れると酸化して黒ニキビとなることがあります。白ニキビや黒ニキビ進行すると菌の繁殖により炎症を起こして赤く腫れあがります。これがいわゆる赤ニキビです。赤ニキビがさらに進行すると膿が出て黄色っぽくなります。これがいわゆる黄ニキビです。

なお赤ニキビができている際、菌増殖に伴い体の免疫を担当する細胞である白血球がニキビに集まってきます。この白血球が役割をおえて死ぬとその死骸が膿となるのです。

 毛穴のイラスト(ニキビ)

ニキビの原因は?

 

 

ニキビは中学生、高校生に最もできやすいといわれています。それはニキビの大きな原因の一つである男性ホルモンが多く分泌されるからです。男性ホルモンは皮脂の分泌を高めるため成長期に男性ホルモンが急激に増加することでニキビができやすくなっています。

またストレスもニキビの大きな原因です。人間はストレスを感じると副腎という腎臓の上にある臓器からコルチゾールというストレスホルモンや男性ホルモンを分泌します。コルチゾールは皮脂の分泌が多くなる原因に加えて体内の炎症を悪化させ、さらに免疫力も低下させます。菌が繁殖しやすくなりニキビが非常ができやすくなるのです。

ニキビの対策にはスキンケアが注目されていますがニキビの治療の根底はストレスを減らすことという医師もいるそうです。それくらいニキビの原因にストレスが大きく影響しているのです。

大人になってもたくさんニキビが出来てしまう方はストレスを一度疑ってみるといいかもしれませんね。

 

ニキビってつぶしていいの? 

なおニキビが出来た時につぶすか迷う方もいるかと思います。

ただ自分でニキビをてきとうにつぶすとニキビを悪化させる原因になるのでつぶすべきではありません。ニキビをつぶすことで傷口から菌が侵入し炎症を起こしたり、炎症がひどくなります。またつぶすことで飛び散った菌がほかの毛穴に侵入しニキビが広がってしまう可能性があります。つまりニキビをつぶすことで一時的にきれいになったように見えても、後日見てみると悪化していることも多いのです。

仮につぶすとしてもニキビの状態を見極め、適切な処置をする必要性があるので、少なくとも自分で指を使ってつぶすようなことは避けるべきです。

ニキビはつぶすと気持ちが良いのでつぶしたくなると思いますがグッとこらえて、どうしても気になる場合は病院に行くのが良いでしょう。

 

今回はニキビについてでした。最後までご覧いただきありがとうございました。

それではまた次回の投稿で